-
新茶とは
お茶の木(チャノキ)は、ツバキ科の植物です。 もともと寒さに弱い茶の木は、茶農家の方々の丁寧な手入れのもと、 秋から冬にかけてじっくりと栄養を蓄えていきます。
春になり、あたたかい陽射しをうけると、その栄養たっぷりの新芽がふくらみ、やわらかい葉が芽吹いてきます。 この芽吹いたばかりの、その年はじめて摘んだ茶葉が「新茶」です。 この新茶の時季は、お茶業界にとって、1年に1度の特別な旬の季節。 摘んだばかりの「新茶」は、1年の中で最もフレッシュな香りが強く、豊かな旨味にあふれています。
福寿園はこの時季になると、全国で有名なお茶どころを巡り、 毎年楽しみにしてくださるお客様のために、その年の新茶をじっくり厳選いたします。 同じ茶園でも、1年の天候・気温や生育状況によって、お茶の味は少しずつ変化していきます。 摘んだ時期が少しずれただけで、品質が微妙に異なってくるほど繊細なものなのです。
その味の違いを見極めるのが、当社の「茶匠」と呼ばれるブレンドマスター。 茶匠は、目・鼻・舌などの優れた五感・熟練の技術をもって、「福寿園」の求める味に近づけるため、 何度も「合組」(※ブレンドのこと)を繰り返します。
「合組」は、当社のお茶を仕上げるうえで欠かせない、非常に重要な工程。 「香りのよいもの」「旨味の強いもの」「水色の美しいもの」などなど…、 それらの茶葉をうまく組み合わせ、厳しい審査を経て、一定の品質に仕上げたものが、 当社の新茶として販売されます。
-
美味しい淹れかた
新茶は、1年の中で最も茶葉の香りが強く感じられます。 ぜひ、お湯を入れる前にも、今だけの贅沢な香りをお楽しみください。
1. 沸騰したお湯を70℃にさまします。
2. 急須に茶葉3g(大さじ軽く1杯)にお湯60mlの割合で入れます。
3. 約1分おいて最後の一滴まで残さず注ぎきってください。
お好みにより、茶葉の量・浸出時間を調整してください。
熱湯の取扱いには充分ご注意ください。
※新茶をいれた際、水面にホコリのようなものが浮いて見える場合がございますが、 これは、毛茸(もうじ)と呼ばれており、新芽の時期に葉の裏側につく産毛のようなものです。 やわらかい新芽の時期にしか見られない、いわば新茶の証ですので、安心してお召し上がりください。
-