GREETING
ごあいさつ
おいしいお茶 お詰めは、
京都福寿園でございます
弊社は茶問屋を発祥としており、農家や市場から「目利きをして」仕入れた茶葉を、経験豊かで鋭敏な味覚・嗅覚により、目指す「味」になるように「合組（ブレンド）」しています。
創業当初は、茶箱に茶葉を満載し、船を使って木津川から大阪・神戸へ、そして日本各地や世界へと運んでいました。
今では輸送方法や輸送形態もすっかり変わってしまいましたが、皆様の人生を潤すおいしい宇治茶を日本各地へ、そして世界へ届けたいという思いは創業当時から変わりなく受け継がれております。
CONTENTS
目次
ABOUT
福寿園について
福井伊右衛門により創業
福寿園は、寛政二年（1790年）創業。大阪・神戸に通じる木津川の船着場として、また大和・伊賀街道の交叉地として諸物の集散地であった山城国上狛（現 京都府木津川市）に福井伊右衛門により茶商として始まりました。
生粋の宇治茶を味わっていただきたいという思いから1952年に、京都駅に直売店一号店を開設。その後も全国各地の百貨店への出店や、お茶づくりの体験ができる施設の開設、次世代に向けたお茶の提案店舗を構えるなど、宇治茶文化の発展のために挑戦し続けています。
創業の地である京都・山城は温暖な気候と豊かな土壌に恵まれた環境で、素晴らしいお茶を育てます。その味わいは、風雅な都人に賞賛され、宇治茶は天下一の茶であると称号を与えられたほど。幕末の神戸港開港の頃には、茶は生糸と並ぶ重要な輸出産品として日本の近代化を支える一助となりました。
各時代の権力者たちに庇護されたことや、お茶を栽培する篤農家*や、仕上加工する茶師のたゆまぬ研鑽により、宇治茶は現在も高級茶の代名詞として親しまれています。
*農業に携わっており、その研究・奨励に熱心な方のことを指します。
おいしいお茶をつくるには良い茶葉に出会い、その品質を見極めることが大切です。福寿園は創業以来、茶問屋として多くの茶農家さんとの関係を築き、良質なお茶を見分けるための五感を鍛えてまいりました。
年間数万品にものぼる茶葉のなかから、目的に合わせた品質のものを見極め、厳選しています。
私たちが厳選しているお茶は、鮮やかな緑の濃い茶葉で、渋味が少なく、甘味・旨味が多いのが特徴です。
低温でじっくり抽出していただくと、 煎が利き 、お茶を楽しんだあとの茶殻も、おひたしなどにして美味しく召し上がることができます。
QUALITY
品質
品質に磨きをかける製造工程
製造から包装に至るまで、品質管理を徹底し、常に新鮮で風味豊かなお茶を皆様にお届けしています。
荒茶*は入荷したらすぐに大型冷蔵庫で保管します。入荷の際は、付着しているごみなどをエアシャワーで除去し、冷蔵庫内の衛生環境を保っています。
*お茶農家が摘んだ茶葉の新鮮さを保つため、すぐに熱処理をして揉みながら乾燥させた一次加工茶のこと。
入荷した荒茶の状態では雑味が出てしまうため、さまざまな篩（ふるい）などの選別機を使って茶葉の大きさを揃え、茎や粉、硬すぎる茶葉などを丹念に取り除く「選別」と呼ばれる工程を経て、次の「火入れ工程」に進みます。
お茶の香味を引き出す「火入れ」工程は重要な工程の一つです。
茶葉の品質を見極め、求める香味をイメージし、火入れ方法、温度、時間などを調整するのは長年培った技術のなせる業。
細かく調整することで、そのお茶がもつ味わいを最大限に引き出せるのです。
お茶は農作物なので、栽培場所やその年の気候など、さまざまな要因で品質が左右されます。一定の品質に仕上げるため、複数の茶葉の特徴を見極め、目的とする品質になるよう、「合組（ブレンド）」が不可欠です。
この工程は、「茶師」と呼ばれるブレンダーの腕の見せ所。鍛え抜かれた五感でそれぞれの茶葉の特徴を正確に捉え、目指す茶の風味に合わせて、数％単位で何種類もの茶葉を組み合わせていきます。
一番おいしい状態でお客様に商品をお届けするために、保存方法にもこだわっています。たとえば、フレッシュな香りが特徴の煎茶は冷凍庫で保管し香りを閉じ込めておきます。
一方、独特の海苔の香りにも似た「覆い香」を持つ玉露は、じっくりと熟成させまろやかな香味を引き出すため、低温の専用庫で保管しています。
山城工場では、大量生産に対応した自動包装機もあれば、細やかな作業を必要とする手作業での包装など、お客様のニーズに合わせた対応が可能です。
また、安心・安全な商品をお届けするため、一品一品検品を行い、品質管理も徹底しています。
昔の茶屋は、茶壺から茶を取りだし、量り売りをしていましたが、現在のように小袋に詰めて販売できるようになったのは、防湿包材のビニールなどが生まれ、袋詰めでも茶の品質が保てるようになったことがきっかけです。
昔の茶屋は、茶壺から茶を取りだし、量り売りをしていましたが、現在のように小袋に詰めて販売できるようになったのは、防湿包材のビニールなどが生まれ、袋詰めでも茶の品質が保てるようになったことがきっかけです。
お茶は鮮度が大切です。お客様のお手元に届くまで鮮度を維持するため、高温多湿を避け、適正な環境で保管されます。
そして、日本各地や海外のお客様に向けて弊社のこだわりが詰まった商品が届けられます。
安心・安全の取り組み
品質検査の実施など、弊社は安心・安全を実現するために万全の体制を整えています。
国際規格認証を取得した衛生工場
従業員の健康管理、検出器導入などの異物混入防止対策など、厳しい衛生管理基準をクリアした工場で製造しています。
また、環境マネジメントに関する国際規格「ISO14001」の認証も取得し、環境問題にも取り組んでいます。
トレーサビリティの構築
トレーサビリティを可能にするためには、茶葉がどこでどのように育ったのかから
どのように製造され出荷したのかまで、全ての工程において記録を残し、それらを紐づける必要があります。
弊社では、全ての工程記録を一括管理しているので、万が一のことが起こっても、
速やかに原因究明を行える体制が整っています。
品質検査を実施：CHA研究センター
CHA研究センターは、お茶の未来を見据えて1990年に開設し、茶をC・H・Aと捉え、その文化〈Culture〉、
健康〈Health〉、快適さ〈Amenity〉など多角的に追及している施設です。
お客様が弊社の商品やサービスを安心・安全に飲食したり、利用できるように、
法律や国が定めたルールに基づいて作られているのかを確認し、
科学的・物理的・生物学的観点から検査して品質を保証しています。
さらに、弊社独自の厳しい規格・ルールの制定、チェックも行い、商品を厳格に管理しています。
香気、滋味等）
酵母、黄色ブドウ球菌等）
受賞歴
KNOWLEDGE
お茶を知る
「東洋の心」とまで称される日本の茶文化。
その原点は京都にあります。
お茶は鎌倉時代、京都「高山寺」にまかれた一粒の種子により始まり、当時は僧侶や貴族の間で珍重して飲まれ、また薬としても使われていました。
やがて武士階級にも広まった茶の湯が、千利休を中心とする茶道となり、侘び・寂びの精神文化へと昇華していきます。
茶道はさらに一期一会といった倫理まで含むようになり、「日本の心」として世界に誇れる茶文化が誕生します。
その後、茶文化は大衆にも広がりを見せていきます。 1735年に売茶翁（ばいさおう）と呼ばれる僧侶が、洛中に「通仙亭」という庵をかまえたことで、庶民が気軽に煎茶を楽しめるようになりました。
お茶をしながら談笑したり、食事をしたりといった今では当たり前の楽しみ方は江戸時代に売茶翁から始まったのです。さらに、現代ではスイーツやラテなど新しい形でもお茶が楽しまれ、私たちの生活に根付いています。
お茶の「ツウ」な楽しみ方
抽出の仕方による味わいの違い
基本の淹れ方にとらわれずに、そのときの気分や、いっしょに召し上がるお菓子やお料理にあわせるなど、自由にお楽しみいただけたらと思います。
シチュエーション別 お茶の選び方
煎茶
油脂分の多い食事には、香ばしい風味で口中をさっぱりさせるほうじ茶もおすすめです。
煎茶、玉露
やや高めのお湯で淹れて飲むとよりカフェインが浸出します。
低温で抽出
また、茎茶もテアニンを多く含むのでおすすめです。
ほうじ茶、玄米茶
抹茶、玉露、煎茶
からだに嬉しいお茶の健康効果
おいしいだけでなく、ヘルシーなお茶は現代人にこそ飲んでいただきたい飲み物です。
お茶に含まれる主な成分
-
カテキン抗酸化作用を持ち、がんなどの疾病の予防に貢献します。
また、コレステロールの吸収を防ぐ、血圧上昇を抑える、血糖値を下げるなど、生活習慣病の予防につながる効果もあります。 -
テアニンお茶に含まれるアミノ酸の中で最も多いのがテアニンです。摂取することでリラックス効果が得られます。
アメリカでは若い世代を中心に日本茶を利用したマインドフルネスのブームが起きており、健康機能性だけでなく精神機能性にも注目が集まっています。 -
カフェインカフェインは交感神経の刺激によって体の基礎代謝を向上させ、脂肪燃焼を促進します。
また、パーキンソン病発症リスク低下や運動能力促進作用があることも明らかになっています。 -
ビタミン類緑茶にはビタミンＣ・A・B群・Eなど多くのビタミンが含まれていますが、とくにビタミンＣが豊富に含まれています。
ビタミンCはカテキンと同じく抗酸化作用をもち、相乗効果が期待できます。 -
ミネラル類カリウムとリンが主体ですが、マンガン、亜鉛、フッ素などのミネラル類も含まれています。
亜鉛には味覚異常防止作用、フッ素には虫歯予防作用があります。
一度は味わっていただきたい
おすすめのお茶
カートに入れる
ACTION
お茶を通じた取り組み
SDGsへの取り組み
福寿園グループが取り組んでいるSDGsへの取り組みの一部をご紹介します。
自然の恵みであるお茶づくりに携わる企業として、人生を潤し豊かにすることと自然環境を守り育むことが共存し、持続していく社会を目指しています。
品質検査等で使用したお茶を
茶園のマルチング*として活用
お茶は雑草抑制効果や地表の保温効果があり、茶樹の生育にプラスの効果があります。*土の表面を資材で覆う方法のこと。
製品にならなかった茶葉を
肥料として活用
ティーバッグの素材に植物由来の
「生分解性フィルター」を使用
とうもろこしのデンプンを原料に作られており、土の中で微生物により水と二酸化炭素に分解される環境に配慮した仕上がりになっております。
日本茶にふれ、
お茶に親しむ活動の提供
【取り組みの一例】
・お茶の知識や、おいしい淹れ方に関する講義
・学校との連携授業
・お茶摘み、製茶、茶道などお茶に親しむ体験
寺社へお茶を奉納
