春のお茶 好評販売中です

手塩にかけて育てる“新茶”は、
結晶そのもの

緑豊かな茶園と日本茶のみならず、世界の茶に関する体験・遊学の施設「学研館(CHA遊学パーク)」で、茶園管理と、茶摘み体験やお茶作り体験の対応をメインとして働いている森崎領さんにお話を伺いました。

学研館 茶園担当:森崎 領さん

学研館 茶園担当

森崎 領さん

学研館は、どんな施設ですか?

茶園には、日本各地の茶樹が植えられた栽培茶園、約100品種の茶の木が育つ品種茶園、そして2種類のハウス茶園があります。建物の中には、本格茶室や世界の茶文化圏のテーブルセッティングが展示されたブースがあり、お茶の歴史・栽培などがプロモーション室で学べます。お茶を作る体験や茶道に親しめる各種体験もありますので、お茶初心者から上級者の方まで、多角的にお茶を楽しんでいただける、他にはないユニークな施設で、国内外の方々にご利用いただいております。

4月中旬~5月下旬頃までは一番茶、6月下旬~7月中旬頃までは二番茶の茶摘み体験や、CHA宇治茶体験(摘んだ新芽を使った気軽な製茶体験)を開催しておりますので、ぜひ茶園で自然を感じつつ、この時期だけの特別な新茶体験をお楽しみいただければと思います。

緑豊かな茶園に囲まれています
緑豊かな茶園に囲まれています

森崎さんの経歴や、仕事内容を
教えてください。

約6年間IT企業に勤めた経験や英語が得意なことが、CHA公式SNSの投稿(英語も記載)や、WEB予約などのシステム管理、海外の方からの問い合せメールの対応に役立っています。元々お茶が好きだったこともあり、脱サラして京都の茶産地和束に夫婦共々移り住み、茶農家になったことが人生の大きな転機です。先輩茶農家さんに茶づくりを一から教わりながら、日本茶インストラクターの資格を取得、和束手揉技術保存会に所属して手揉みの技術を習得しました。(令和3年度 第18回宇治茶製法手もみ技術競技大会でチーム優勝)現在は、家業と両立しつつ、茶づくりのノウハウをいかし、当館の茶園管理の仕事をしています。

茶栽培に携わる者にとって、新茶の収穫は一年間の苦労が報われる、いわば結晶です。茶の栽培・管理には、肥培管理(施肥、除草、耕起)、防除(害虫から茶樹を守る作業)、剪定(生育状況を見極め、樹形を整えて、良い新芽を出すための剪定作業)など、年中休むことなくお世話を続けます。重労働ではありますが、四季を感じ、茶が育つことに喜びを感じています。

新茶は、フレッシュな香りが楽しめるお茶なので、少し熱めのお湯で淹れて香りを楽しむのがおすすめです。採れたての新茶が一番香り良いので、発売されたらすぐにご購入いただき、開封後も早めに召し上がっていただくことをお勧めいたします。

CHA機械製茶体験の一場面
CHA機械製茶体験の一場面

今後の目標について
教えてください。

2022年に企画した体験メニュー「CHA機械製茶体験」は、本格的な小型製茶機械を用いて、当館の茶園で摘みとった茶葉から、『粗揉⇒揉捻⇒中揉⇒精揉⇒乾燥』と、一連の製茶工程をしっかりと体験することができ、お茶マニアの方々にもご好評いただいております。こちらのライトコースを企画して、初心者の方にも製茶の楽しさに触れていただき、次にステップアップしたくなるようなコースを作りたいと思っております。

その他の体験も専門知識が豊富なスタッフが対応し、充分にお茶についてご遊学いただける施設となっておりますので、ぜひご来館ください。

広報誌「FUKUJUSO 2023年5月号」より ※記載されている内容は掲載当時のものです。

広報誌「FUKUJUSO 2023年5月号」より
※記載されている内容は掲載当時のものです。

CHA遊学パーク(学研館)

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