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新年を濃茶でスタートしませんか

新年を濃茶でスタートしませんか

新しい年を、抹茶でお祝いしましょう。

ところで、抹茶には2種類あることをご存知でしょうか?
ひとつは「薄茶(うすちゃ)」。 よく飲まれており、一般的に抹茶というとこちらを指します。もうひとつが「濃茶(こいちゃ)」です。
茶道で抹茶を回し飲みする光景をご覧になったことはありませんか。同座した方々の心を結ぶことが目的で、濃茶はそこで振る舞われます。
その名が示すとおり、濃茶は薄茶の2倍の量の抹茶を使用します。 また、薄茶のように茶筅でシャカシャカ泡立てるのではなく、少量のお湯で練ることが特徴です。そのため、薄茶のようにさらりとはしておらず、飲み口もとろりとしています。 その濃厚さから「お濃(おこい)」とも呼ばれています。

濃茶には、美味しくて高級な抹茶がふんだんに使用されます。 一般的な抹茶と比べ、苦味や渋味より旨味を強く感じることができます。 濃茶用にグレードの高い抹茶を購入する際は、まず商品名をチェックしてみてください。流派によって違いはありますが、薄茶用には「白」、 濃茶用には「昔」と表記されていることが多いです。参考にしてくださいね。

濃茶は芳醇で濃厚な味わいを感じられる贅沢な抹茶です。 新年のスタートにぜひ味わってみてはいかがでしょうか。

濃茶の練り方

1.器を温めます

茶碗に湯を入れて温めます。湯を捨て水気を拭き取ったら、 ふるった抹茶を4g入れます。

※抹茶はダマがないよう茶こしでふるって用意しておきましょう。

2.丁寧に練ります

熱湯20mlを茶碗に静かに注ぎ入れます。
茶筅で抹茶とお湯をまんべんなくなじませます。底から左右交互にしっかりと練っていきます。

3. 濃さを調節します

抹茶の濃さの調整にさらに熱湯15~20mlを加え、練り上げます。
緑鮮やかな艶のあるとろりとした抹茶になったら完成です。

広報誌「FUKUJUSO 2025年1月号」より ※記載されている内容は掲載当時のものです。

広報誌「FUKUJUSO 2025年1月号」より
※記載されている内容は掲載当時のものです。

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