暦の上では春ですが、まだまだ寒い日が続く二月。熱湯で淹れられるほうじ茶はいかがでしょう。リラックス効果や血行促進効果で心も体もほっこりぬくもるはずです。
ほうじ茶と言えば、透明感のある茶褐色の水色(すいしょく)が特徴。煎茶や茎茶などを焙煎することで、渋味や苦味が抑えられ、さっぱりとした味になります。脂っこい食事のあとにいただくとお口もすっきり、おいしく締めくくることができます。
そして、ほうじ茶の最たる魅力は焙煎がもたらす豊かな香り。この香ばしさは、焙煎時にアミノ酸と糖が加熱されることによって生じる「ピラジン」という成分によるもの。脳をリラックスさせる効果があるので、ほっと一息つきたいときにおすすめです。また、血管を広げて血流を促進してくれるので、冷え性の方にもピッタリ。ただし、カフェインは煎茶と同じくらい含まれているので、とくに就寝前にはご配慮をお忘れなく。
冬におすすめのほうじ茶ですが、その香りは焙煎時の火加減や時間、焙じる茶葉の収穫時期や部位、そして産地によってさまざまです。いろいろなほうじ茶を飲み比べてみて、それぞれの個性を体感し、お気に入りの一杯を見つけてみてください。
苦味が少なくすっきりとした味わいでどんな料理にも合うほうじ茶。熱湯を注いで30秒~1分で淹れられる手軽さも魅力的です。ぜひ毎日の生活に取り入れてみてください。
広報誌「FUKUJUSO 2025年2月号」より ※記載されている内容は掲載当時のものです。
広報誌「FUKUJUSO 2025年2月号」より
※記載されている内容は掲載当時のものです。