春一番新茶 予約販売はじまりました

おいしいお茶とお花見に、
京都におこしやす

おいしいお茶とお花見に、京都におこしやす mv

日本人は、古くから桜の花を愛で、自然の美しさを楽しんできました。桜は日本の象徴であり、儚くも美しいその姿は、私たちの心に深く根づいています。諸説ありますが、お花見の起源は奈良時代に遡り、豊作を願う神事として行われ、桜の開花が田の神様の訪れを告げると考えられていました。人々は桜の下で豊作を祈り、また、桜が散る頃に疫病が流行すると信じていたことから、できるだけ長く桜が咲き続けるよう願いを込めて花見を楽しんでいたのです。

「桜の木には神様が宿る」「桜の下でこの世を去った人の魂は花となって蘇る」――こうした言い伝えを聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。桜の短命さは仏教の「無常観」にも通じ、人生の儚さと美しさを象徴する存在でもあります。お花見はいわば、人生の一瞬一瞬を大切にしようとする心の表れとも言えるでしょう。
この考え方は茶道における「一期一会」の精神にもつながります。

江戸時代に入ると、お花見は庶民の娯楽として広がりました。特に徳川吉宗の時代には、隅田川沿いに桜が植えられ、花見が庶民の楽しみとして定着しました。桜の下で宴を開き、酒を酌み交わす風習が広まり、現在でも家族や友人と楽しむバーベキューやピクニックの形で受け継がれています。

一方、「花より団子」という言葉もあります。これは、風流よりも実益を重んじることを意味しますが、美しい桜を眺めながら、茶店の美味しい団子を楽しむのもまた一興です。
そして、団子にはやはりおいしいお茶が欠かせません。

京都、奈良には桜の名所が数多くあります。Fukujuso2025年3月号「福寿園宇治茶街道を行く」のコーナーで紹介している世界遺産・醍醐寺をはじめ、東寺、伏見稲荷大社、淀川河川公園背割堤地区、宇治公園、佐保川河川敷、氷室神社、奈良公園など、宇治茶街道沿いには桜の名所が点在しています。

春の京都を訪れた際には、ぜひ福寿園の観光施設やカフェにもお立ち寄りください。満開の桜を愛でながら、おいしい宇治茶とともに、春のひとときを心ゆくまでお楽しみくださいませ。

広報誌「FUKUJUSO 2025年3月号」より ※記載されている内容は掲載当時のものです。

広報誌「FUKUJUSO 2025年3月号」より
※記載されている内容は掲載当時のものです。

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